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若さは武器、10代のうちにしかできないことを。【連載vol.1】

  • 2022年8月11日
  • 2022年8月16日
  • 連載

高校生の時に不登校になり、通信制の高校に転入した。親は自由奔放すぎる私の行動に悲しんでいたし、モデルを目指したいと大きい夢ばかり語る私に呆れていた。大阪の芸能事務所に入って、広告やファッションショーのモデルをしたけれど夢に近づくのは難しくて。通信制高校で紹介してもらった就職先は悪徳商法で稼いでいる会社だった。専門学校や大学に行くお金もモチベーションもなかったし“とりあえず生きているだけ”の日々が過ぎていく中で出会ったのが、写真家のK氏だった。

 

自分の力で人生を変えることはできなかった、

令和の今はSNSで誰でも有名になれる。踊って、歌って、面白い企画をして、自分のアカウントで得意なことを発信すれば、バズって一気に世界の人々に自分の存在を知ってもらえる。数年前まではプロのモデルが出ていたファッションショーも、テレビ番組も、今はYouTuberやtiktokerが当たり前に出てくる。

けれど、私が10代の頃はモデルを目指すには事務所のオーディションを受けるか、スカウトしてもらうか、の2つの選択だった。SNSでライブ配信をしてファンがついても撮影の仕事がくるわけではなかったし、むしろ応援してくれる人が増えても何も実らないことに虚しさを感じた。

そんな時に、なんとなく作品撮りのモデルに応募してみた。声をかけてくれたK氏と撮影をすることになった。

 

 

叶わなかった夢の先にあったもの

中途半端な思いのまま続けていたモデル活動も、このままだと何にもなれないと思って、WEBライターを目指すことにした。

写真家のK氏が運営していたメディアサイトで記事を書くようになり、経験もスキルもない私がライターになった。就活をした時は、「通信高校卒業だと田舎の工場で住み込みで機械の説明書を書く仕事しかない」と言われていた私だったけど、1年以上経過した頃にはフリーライターとしてトークショーに登壇したり、企業からの依頼で記事を書くようになっていた。

もちろん、それは私の力ではない。K氏がメディアを運営して、私に記事の書き方を教えてくれたから出会って、その出会いがなければ23歳になった今でも実家暮らしのバイト生活をおくっていたと思う。

モデルになりたいという夢は叶わなかった。だけど、記事を書いているうちに、他人から見てもちゃんとライターをしていると評価されるようになりたいという夢ができていた。

若いからこそ一つの夢に縛られがちになってしまうし、執着もするけれど、自分の行動が少しでも中途半端だなと思うなら切り替えることも大事だ。

 

 

fukokanbara

 

 

 

「若いのに凄いね」は10代のうちだけ

ライターとして実績を積んで、色々なイベントに参加して、取材もして…、新しい人に出会うたびに「若いのにフリーライターなんて凄いですね!」と褒められるようになった。

名刺と人に話せる実績が少しでもあれば、応援してくれる人は沢山いるし、少し失敗してもサポートしてくれる人はいる。それが20代になると、実績や仕事があるのは当たり前で、新しいことに挑戦する時は経験や計画がある前提になる。

だから、経験も実績もなくても、自分の夢に共感してくれる人を見つけて、若さをアピールしながら積極的に自分という人間を営業していくことをしなければならない。

今はSNSやネットを使って自由に働く方法はいくらでもある。リアルな繋がりがなくても、なんとかなる。けど、それに頼ってしまうと社会で働く大人の評価を誤って認識してしまうし、謙虚で丁寧な姿勢で仕事ができなくなってしまう。

何が言いたいのかというと、10代はスーパースーパー最強なのだ。

 

 

高校中退は人生のマイナスではない

記事冒頭でも話したように、私は通信制高校を卒業した。それまでは実家のすぐ近くにある、推薦で入学した県立の高校に通っていた。

高2の時に中退を決めた時は人生のどん底だと思っていた。みんなが当たり前にできていることができない私が社会で生きていけるわけない、学校が続かない私を受け入れてくれる会社も人もいない、結婚すらもできないかも、そんな悪循環を繰り返す毎日。

けれど家に籠もっているだけでは本当にここで人生が終わってしまうと思ったから、バイトをして、モデルもチャレンジしてみて、いろいろな人と繋がる中でライターという仕事に出会った。

就職経験はないけれど、今はライター活動をしながら企業コラボでイベントの企画をしたり、トークショーにゲスト出演したりしている。

20歳で結婚もして、2歳児の息子と愛する夫と幸せに暮らしている。

17歳の私は高校中退という言葉に縛られていたし、YouTubeやSNSで成功するのも、芸能人になるのもこの世で一握りでしかないから自分に期待はできない。

それでも、私が自分を見捨てなければ学歴がマイナスになることはないのだ。